検査関連

質問

1. 大腸内視鏡検査とはどんなものですか?

2. 大腸内視鏡検査に伴い起こり得る合併症には何があるのでしょうか?

3.注腸造影検査とはどんなものですか




質問1: 大腸内視鏡検査とはどんなものですか?

大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を入れて大腸内を直接観察する検査です。この内視鏡の先端には、小型の高感度電子カメラが備えられており、大腸ポリープ・炎症疾患などの病気を見つけ、診断するのに非常に有用な装置です。また、組織の一部の採取、病変の切除などもできます。

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質問2:大腸内視鏡検査に伴い起こり得る合併症には何があるのでしょうか?

大腸内視鏡検査の前には前処置といい下剤を内服します。まれに腸閉塞や腸穿孔を起こすことがあります。検査時には内視鏡を大腸に挿入する際に、腸管がこすれたり、伸びたりして出血や腸穿孔を生じることがあります。またポリープ切除後は特に出血や腸穿孔の頻度は高くなります。
1995年の日本消化器内視鏡学会の全国集計では0.0515%(約2000人に1人)で何らかの合併症が報告されています。0.001%(10万件に1件)の頻度で死亡例も報告されています。検査は十分な注意を払い施行していますが、万が一、合併症が生じた場合は入院や緊急の処置、手術が必要になることもあります。

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質問3:注腸造影検査とはどんなものですか

注腸造影検査とは、肛門から造影剤と空気を入れ大腸壁を造影し、大腸の病気の有無を診断する検査です。大腸内視鏡検査の代替にはなりますが、内視鏡のように病変を直接見ることができません。ポリープや大腸早期癌や小さな進行癌は描出されない場合もあります。
 しかし、大腸の形を見たり、正確な病変の位置を把握したり、壁深達度を診断するためにはとても重要な検査であり、有用な術前検査の一つです。当科では術前検査として注腸造影検査、大腸内視鏡検査を共に施行し、治療方針を決定づけることに役立てています。

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