消化管穿孔とは?

2014年2月19日

消化管穿孔とは?

食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の何らかの原因によって起こった穴の開いた状態を消化管穿孔といいます。
なかでも食道、胃、十二指腸のものを上部消化管穿孔といい、小腸、大腸のものを下部消化管穿孔といいます。

消化管穿孔が起こると腸管内容物や腸液が腹腔内などに漏れることになり、腹膜炎、縦隔炎(食道の場合)などを起こします。
原因としては、外傷、異物、消化性潰瘍、様々な炎症、腸管の血流不全、絞扼性イレウスによるもの、内視鏡的治療、憩室、癌などがあります。

症状としては腹痛、発熱が主なものです。
上部消化管の穿孔では穿孔部位は状態によっては、手術を回避し保存的治療を行える場合もありますが、下部消化管の穿孔の場合は、急に激しい腹痛を訴えて、治療が遅れると腹膜炎から敗血症、肺炎、血圧低下、意識障害、ショックなど致命的になる可能性があり、救命のためには迅速な診断、外科的治療が必要になります。

このような病状に対して当チームは、診断及び外科的治療にも積極的に取り組んでおります。

山田 英樹

消化管穿孔


Posted by 帝京大腸.com|帝京大学医学部附属病院下部消化管外科 東京都板橋区 at 12:35 / ニュース & トピックス コメント&トラックバック(0)

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