インフルエンザの時期ですね!

2013年12月9日

インフルエンザの時期ですね!

①インフルエンザウイルスについて
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、大きく分けて、A型、B型、C型の3つに分類されます。
このなかで、「季節性」のインフルエンザとしてヒトの間で毎年流行を繰り返しているのは、A型のA/H1N1亜型(ソ連型)とA/H3N2亜型(香港型)、そしてB型のウイルスです。

②インフルエンザワクチンについて
日本では、インフルエンザは例年12月~3月頃に流行します。
ワクチン接種による効果が出現するまでに2週間程度を要することから、毎年12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられています。(図1)

③インフルエンザにかかると
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間はウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
ちなみに、学校保健安全法(昭和33年法律第56号)では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。

④治療法
•オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル)
•ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
•アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)
•ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
•ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)

その効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により異なりますので、使用する・しないは医師の判断になります。
抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、ウイルス排出量も減少します。
なお、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。

図1
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Posted by 帝京大腸.com|帝京大学医学部附属病院下部消化管外科 東京都板橋区 at 20:38 / ニュース & トピックス コメント&トラックバック(0)

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