大腸がん検診(便潜血検査)

2014年12月5日

皆さん、大腸がん検診を受けていますか?
区や市から大腸がん検診の通達は来ているが受けたことがない、なんてことはないでしょうか?

では、大腸がん検診とはいったいどんなものなのでしょうか。
目的は大腸がんを早期発見し、治療へと繋げていくことです。
一般的に大腸がん検診としてまず行われる検査は便潜血検査です。
便潜血検査で陽性(便中に血液の混入がある)となった方が2次検査を受けるよう指示されます。
2次検査としては、注腸検査、大腸内視鏡検査等の精密検査が行われます。

大腸がん検診を受けられた方の中で便潜血陽性となる方は受診者の約6%で、さらにその中で大腸内視鏡検査で大腸癌がみつかる頻度は検診を受けた人全体の0.4%程度といわれております。
何だそれっぽっちかと思われるかもしれません。
しかし、便潜血検査が陽性の人に大腸癌が見つかる確率は、陰性の人の15倍というデータもあります。(山地 裕,ほか:臨床成人病,2000)。
2次検査を指示されたけど、自分は痔があるからそのせいだと勝手に決めつけていませんか?
大腸がんは早期発見すれば内視鏡治療で根治可能な病気です。
是非、自分のためにも、家族のためにもきちんと検査を受け、安心で健康な人生を楽しんで下さい。

中村 圭介


Posted by 帝京大腸.com|帝京大学医学部附属病院下部消化管外科 東京都板橋区 at 10:20 / ニュース & トピックス コメント&トラックバック(0)

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