手術支援ロボット[da vinci]とは?

2013年5月14日

手術支援ロボット[da vinci]とは?

近年、医療技術の進歩は目覚しく、開腹手術から腹腔鏡手術の時代へ、そして近年はロボット手術の時代が近づいきております。ロボット手術とは何かといいますと、「da Vinci」・「da Vinci S」などの米国のIntuitive Surgical社が製造する医療用ロボットを用いて手術することをさします。

医療用ロボットというとロボットが勝手に手術をする印象を与えますが、実際は術者がレバーを操作することによりロボットを動かして手術を行います。具体的に医療用ロボットを使うメリットとしては、内視鏡により得られた画像を10倍に拡大してディスプレーに表示できる。遠近感のある3次元画像が得られ解剖がわかりやすい。内視鏡下手術(これは腹腔鏡とかわりありません。)なので開腹手術に比べますと患者の体への負担が小さい。遠近感のある3次元画像が得られる。細かな手術操作(いろんな角度から)ができるなどがあげられます。

Da vinci・Da vinci Sは日本では約40台導入されています。世界と比較しますと全機種合わせて既に約2000台が売れておりその半数はアメリカで導入されております。世界的にみてもやや遅れをとっています。現在日本では、根治的前立腺全摘除術での使用のみ先進医療として承認を受けており、残念ながら大腸の手術では保険適応外となっています。当院には既にda Vinciが設置されており、今後保険適応になることを期待しています。

端山
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Posted by 帝京大腸.com|帝京大学医学部附属病院下部消化管外科 東京都板橋区 at 20:35 / ニュース & トピックス コメント&トラックバック(0)

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